平成13年 第3回 今治市議会定例会会議録

本日は福祉関係について質問させていただきます。

まず初めに、音楽療法(ミュージック・セラピー)、音楽療法士の育成についてを質問させていただきます。
去る、5月13日、サン・アビリティーズ今治にて、しまなみWING野外チャリティクラブが開催されていましたので、見学させていただきました。このしまなみWINGはハンディを持つ子供たちの将来のために日々活動している「今治市手をつなぐ親の会・自閉症部会」の方々です。ロックの音楽に合わせて体を左右に振ったり、手をたたいたりして、体でリズムをとって音楽を聞いていたのが非常に印象に残っております。後で聞いた話ですが、大きな音に対しては、嫌な子供さんもいるんですよと話されていたのがちょっと気になりました。私としては、子供さんたちが何か楽器を持ってご家族の方と一緒に何かやってもらえるものかなと思っていたのですから、ちょっと残念な気もしたりしました。

先日、産経新聞の「働きながらボランティア」の欄に、音楽とトランポリン運動を通して脳や意識、神経に障害を持った人たちの治療に取り組む「京都音楽運動療法」、大阪芸術大学野田教授の指導で、トランポリンなどを使った上下運動に芸術性の高い音楽を合わせながら行うリラクゼーション療法、その中に、自閉症の子供が母親のピアノと野田教授のボンゴ、そして周りの声援を受け、無心にトランポリンを跳んでいたそうです。そうしたら、自閉症の子供でも療法を受ける前と後では表情が非常に違っていたということを書かれておりました。

ほかに音楽を聞きながら効果があるのではないかと言われているものがございます。日本酒やワインの酒造メーカー、またはプランクトンの育成にクラシック音楽を流したりしています。ちょっと珍しいのでは、愛知県豊田市の消防本部では、搬送される傷病者や付き添いの痛みや不安を少しでも軽減しようと救急車内でクラシックなどいやしの音楽を流す試みを行っているそうです。まとめられたアンケート結果では、どのように感じたかの問いに、「痛みが和らいだ」は約6%だったが、「不安が和らいだ」は48%あり、合わせて54%が何らかの形で音楽効果があると答えています。

そこで、直接同級生の内科の医者がいますので、ちょっと聞いてみました。BGMを病院で流してはどんなものかと。すると、彼は、人それぞれの悩みや病名を持たれている人々が来られているので、それは非常に難しいと。しかし、歯医者とか耳の悪い人にヘッドホンをつけて音楽を聞いてもらうことは骨を通して感じるからいいと話されました。

それでは、この音楽療法とは一体何かと言えば、好きな音楽を聞いたり歌ったりすると苦痛が和らいだり、気持ちが生き生きとしてくるという経験はだれもが持っていると思います。音楽は、感情を表現するのに有効なコミュニケーションの一つであるといわれます。音楽療法は、こうした心を語ることは、心に語りかける一つの方法という音楽の持った性質や作用に着目して、音楽が人に及ぼす心理的、生理的効果などを治療に役立てようというものです。

そして、音楽療法のルーツは、古くギリシャ・ローマ時代にまでさかのぼりますが、現代の音楽療法は、第二次世界大戦の米国で負傷兵を慰安するためのギター演奏が流行し、その治療効果が注目をされたのをきっかけに発達してきました。

では、音楽療法にはどのような効果があるかと言えば、痴呆症のお年寄りが軍歌、童謡、子守歌、ナツメロを歌ったり、聞いたりすることで、記憶がよみがえったり、通常の生活を取り戻したり、言葉を使えない障害児や自閉症児が音楽を通して心を通い合わせ、言葉を発するようになった。首が座らず、刺激にも反応しない脳血管障害後の患者が音楽演奏中に突如首が座り、発声をするようになったこともあった。好みの音楽を聞くことを定期的に行うようになって、拒食や過食が減ったり、なくなるようになったとありました。

最後に、私ごとでまことに申しわけありませんが、私の母は痴呆があり、要介護3です。父が亡くなり、家族で一緒に住み始めてからいろいろとありました。介護につき、皆さん方にあれやこれやと本当に教えていただきました。それまでは、介護などは縁のないものと信じておりました。その中で、よく聞かされたことがございます。どんなことがあっても絶対に腹は立ててはいけませんよと。しかし、なかなかそれはうまくいきません。親だからこそ余計に少しのことでも何かと腹を立てて、口汚く言うことがありました。

例えば、ささいなことですが、お茶をこぼしたり、ご飯粒を落としたりしたときなどは、もうそれは子供を怒るがごとく叱ったことがございます。あるときなどは、母が怒って顔を真っ赤にし、じだんだを踏みながら物を持ち、出ていってくれと言ったときにはさすがにびっくりしました。このようなことがあってから、社会福祉協議会の方々にいろいろと相談に乗っていただきました。現在は、週2回のデイサービス、あと月水金は訪問していただいております。

あるとき、テレビの歌番組を見ていた母が歌を歌い出しました。時には大きな声で歌い、口ずさんだりしていました。まさしくその顔は、子供の顔でございました。歌はいつかでもその人の心の中に生きているのだなと思わされました。今、母を見ていると、痴呆が余り進んでいるようには感じません。むしろ、顔の表情が和らぎ、笑い声が多くなったことは家族一同本当に喜んでおります。この場をかりて、まことに申しわけないんですけど、社会福祉協議会の方に厚くお礼を申し上げます。さて、以上のようなことで音楽療法、音楽療法士の育成に本市も取り組んでいってはいかがなもんでしょうか、ご意見をお聞かせください。

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続きまして、リバースモーゲージ制度の導入について。 リバースモーゲージ制度とは、持ち家や土地はあるが、年金だけでは生活に事欠くというお年寄りが死亡するまでの間、経済面で安心して暮らせるように考えられた制度です。少し流れを説明しますと、お年寄りが自分の持ち家や土地などの不動産を担保に市の福祉公社と契約を結んで年金融資を依頼します。公社は依頼に基づき、金融機関に融資をあっせんします。金融機関は不動産の資産価値を評価した上で、毎月一定額の年金を融資するというものです。お年寄りが死亡した場合は、公社は不動産を売却して精算し、残りの資産は相続人に引き継がれます。

この制度によく似た支援事業がございます。
まず1点は、福祉サービス利用援助事業です。内容は、福祉サービスの利用や日常的な金銭管理について自分の判断に不安を感じている方々、例えば痴呆性高齢者や知的障害者、精神障害者などです。それでは、どのようなお手伝いができるかといえば、日常的金銭管理、例えば年金や福祉手当ての受領に必要な手続、医療費を支払う手続きなどです。また、書類等の預かりサービスとして、普通預金通帳や印鑑などを社会福祉協議会などの金庫で預かることができます。そのほかに、定期預金通帳、証書などの重要な書類を銀行の貸し金庫を利用し、保管します。しかし、このようなお手伝いをしていただくのに利用料がかかります。1時間までは1,000円で、1時間を超える場合は30分ごとに500円加算されます。平成12年度の福祉サービス利用援助事業、今治地方局管内での相談受け付けは結構ございました。相談受け付けは約41件、その中で多いのは金銭管理でございます。契約は7件ほどありました。

続きまして、第2は、成年後見制度利用支援事業でございます。どのような方が利用できるのかといえば、介護保険の契約に際して、本人の判断能力や意思能力が不十分で契約当事者として適当でないと思われる方、親族などで本人の状況を十分理解した上で、契約の代理人となってくれる方が身近にいない方、本人の資力から後見の申し立て費用や後見人報酬の支出ができない方です。参考単価として、申し立て経費、登録手数料、鑑定費用が約5万円から10万円かかります。後見人等の報酬が在宅で月2万8,000円、施設で月1万8,000円です。

ところで、このリバースモーゲージ制度は、欧米では歴史がありますが、国内では1981年に東京都武蔵野市が初めて導入しました。その後、世田谷区、神奈川県川崎市などが導入するなど現在全国17の自治体で実施されています。実施自治体の大半が資産価格に応じ、月額8万円から15万円程度融資しており、子供のいないお年寄りや子供がいても相続税で子供を困らせるよりはゆとりある老後をというお年寄りから喜ばれています。年金のあっせんにとどまらず、医師や弁護士の協力を得て高齢者の財産の管理ができます。

先日、テレビを見ていますと、あるお年寄りが悪徳商法にかかり年金証書と印鑑をとられて、ほとほと困っている人が出られて話しておりました。このような悪徳商法からお年寄りを守るためにも、お年寄りが利用しやすい制度ですので、ぜひとも本市において、リバースモーゲージ制度を導入していただきたいと考えております。ご意見をお聞かせくださいませ。

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続きまして、今治新都市開発整備事業計画の中に「定年後の町づくり」「シルバードリームタウン」をつくってみてはどうかということです。
ある日、同級生に君らは老後をどのように考えているのかと聞かれたことがありました。一般的に私は、家族と一緒に住めればそれでいい。彼は、自分の老後は空気がうまくて、海や山が近くにあり、多少は自給自足ができ、新鮮な食料が手に入りやすく、親しい友人だけのコロニーをつくりたいのだと熱っぽく語りかけました。その彼の老後設計に賛成する同級生が、現在、その候補地をいろいろと物色している最中です。それで、私にもこの計画に参加してはどうかと言われております。このような話は、私たちだけが考えていることでしょうか。現在、老後を海外でという人が非常に多いと聞きます。また、定年後の海外暮しとか老後を海外で暮す方法といった出版物もたくさんでております。

ところで、海外暮らしに向いている国はというと、アメリカ、カナダ、オーストラリア、フィリピン、タイだそうでございます。タイは、非常に物価が安く、専属運転手1名、メード2名を使って月に10万円前後で生活できるそうです。1年間にタイを訪れる日本人の数はおよそ100万人、長期滞在者と永住者を合わせて約5万人がタイで暮しているそうでございます。

次に、夫婦そろってフィリピン、マニラ近郊のリゾート地に土地を購入し、生活されている方を紹介します。まず、敷地は570坪、フィリピンでは外国人の土地所有は認められていないので、現地で土地保有会社を設立して取得するしかございません。こちらの特徴は、物価などの安さもさながら、何といっても人件費の安さです。メードは、月の賃金が1万円。弁護士、介護士、看護婦なども3万円程度で雇用できるため、老後も安心だと言います。

続きまして、オーストラリア、シドニーで現在生活されているご夫妻から詳しい資料をファックスでいただきました。シドニーでは、非常に住宅地が高い地域で、快適な海外生活をするためには、夫婦で年間460万円必要だそうです。これは非常に高いと感じております。そして、一戸建ての住宅は、日本と異なり広く約200坪で、オーストラリアドル60万ドルから80万ドル、約4,000万円から5,600万円かかる。医療関係は、日本よりある意味で進んでいるそうです。
まず、語学の壁があるが、どんな重病にも耐えられる国だそうです。ただし、例外としてです。歯医者で保険がきかないし、歯1本の治療費が約オーストラリアドルで、1,000ドル、7,000円かかるそうです。元気なうちはシドニーで生活をして、終えんの地は、日本に帰りたいそうでございます。

さて、次に紹介しようとするところは、アリゾナ州フェニックスの郊外にサンシティウエスト、サンシティと呼ばれるとこでございます。人口は約3万2,000人ほどの変わった町がございます。1978年、高齢者の理想郷をうたい文句に人口ゼロの階段から住宅開発を始めたのです。この町の住宅を購入して生活を始めるために、年齢制限があることです。
例えば、暮らす夫婦のどちらか一方の年齢が最低55歳をこえてないとこの町では生活できないことです。もちろん、子供や孫が訪ねてきてその家に滞在することは可能ですが、長期的に暮らすことは認められていません。また、市役所や図書館、ゴルフ場などレクリエーション施設の運営や警察、消防車などの要員も、基本的にはこの町で暮らす人たちがボランティアとして運営してます。また、この町の中の医療施設は大変充実しています。
町の安全を守るために、町に入る道路には、全てゲートがつくられていて、外部からの人の出入りを制限しています。ゲートの警備員は、この町で暮らす人たちが持つ身分証明書を持たないと、来訪者に対して検問同様にどこに行こうとしているのか確認をとります。警備員のところに住人から事前に来訪者の連絡が入っていれば、名を名乗るだけで通過を認められますが、事前の通知がない場合は、警備員が来訪者の言う訪問先の家に電話を入れて、来訪者の名前を告げ、受け入れ確認の上でないと入ることを認められません。そういうシステムになっています。
この町は、単なる住宅街ではなく、およそ生活に必要なものは何でもそろい、この町で暮らす限りにおいて、高齢者の方にとって安全と平和な生活が保障されています。そこで、ここで暮らす人たちのアンケートを聞いていますが、書いていたのは、清潔、安全、静かで暮らしやすい、同世代の人が多く友人ができやすい、いろいろな種類の学習のクラスや趣味のクラスが充実していて年齢のことを忘れてしまいそうです。大体、ここに引っ越ししてきてよかったという満足感の高い返答が返っています。
それでは、日本の場合はどうでしょうか。介護つき終身利用型有料老人ホームゆうゆうの里というのが新聞にございまして、そこを検索させていただきました。2人で入居すれば、2,875万円、食費、管理、その他を含めて月に21万7,870円かかります。少し高いように感じます。一般の人ではちょっと無理じゃないかと僕も感じます。

平成12年度版の厚生白書によると、公的年金制度1人当たり135万1,852円。11年度愛媛県愛媛社会保険事務局によると、国民年金58万3,833円、厚生年金159万6,190円、1人当たり平均年金金額が218万23円。しかし、私のように母が国民年金であれば、約5万円から6万円の間だと思っております。だから、月に、こういう方で、約18万1,666円が手元に入るようになっているわけです。現在、今治の高齢者状況ですが、平成13年度で65歳以上の男の方が9,339人、女性の方が1万4,311人、全部で2万3,650人。65歳以上でひとり暮らしの男性の方が584名、女性が2,993名の3,577人おいででございます。そして、現在60歳以上の方の預貯金が約500兆円、1人当たり3,000万円だといわれております。
しかし、お年寄りの方は、本当に安心して老後を楽しんでいるんでしょうか。そうとは思いません。老後を安心して生活できる場所を私たちで提案してはどうでしょうか。

今治市新都市開発の中に、アメリカのサンシティ、サンシティウエストのような町をつくろうじゃないでしょうか。夢の話では私はないと思います。皆さん方と力を合わせれば必ずできると思っとります。そうすれば、日本全国いや世界からもこの気候のいいこういう風土の暑くなく、寒いかもしれませんが、しかしその場所には来ていただけると思っとります。まず、それに人口減少で悩むことはないと思います。
そしてまたもう1点、町の活性にもつながるのではないでしょうか。よく考えていただきたいと思います。ご意見をお聞かせくださいませ。

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要望について。 そこで、市役所、この庁舎の中に、職員の皆さん方には、非常に音楽愛好家が多いとお聞きしております。もし、できることなら、お昼の時間帯の10分でも15分でも、1階のロビーでミニミニコンサートみたいなものは開けないだろうか。時間待ちをしているときに、もしそういうことがあれば非常に楽しいし、いつか、しまなみのときだったと思うんですが、BGMが流れてあったときに、非常にああと思ったこともございました。音楽を通して、本当に市民の皆さんに親しみやすい市役所をアピールしてもいかがなもんでしょうか。

もう1点、地域福祉権利擁護事業内にある利用料の件ですが、お年寄りとお話をしていますと、説明して理解していただくのに1時間ぐらいはすぐ済むと思います。できましたら1時間1,000円が半額ぐらいにはできないものでしょうか、ご検討願いたいと思います。最後に、町の中に空き家ができて困るのではないかと。これをどのようにそれを利用していくかだと思います。リバースモーゲージ制度で空き家ができたなら、行政、金融機関で協議して、空き家を市民の皆さん方に一時的に借りていただく市営住宅にすればいかがなものでしょうか。新しいものをつくるよりは費用がかかりませんし、あるものを利用すれば費用も要りません。一戸建ての市営住宅がたくさんあってもいいんじゃないでしょうか。そのようになるようにご努力をするよう要望しておきます。

最後にですが、夢を現実のものにしていくのが議員の使命ではないでしょうか。私は、使命だと考えております。道は一筋、どうかよろしくお願いします。

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